あなたはいくつ知ってる?天気にまつわる雑学

ダブルレインボーと湖 天気

そもそも天気とは

天気とは、名前の通り「天の気」のことです。気は気分や様子を表し、天は空のこと。
つまり、お空の様子のことを天気といいます。

天気と天候の違い

よく耳にする「いいお天気ですね」や「これから悪天候になる予報です」といった言葉。
天気と天候は具体的にどのような違いがあるのでしょうか。

 天気  ある日時(数分から2、3日の状態) 
 天候  数日から2、3ヶ月の状態

天気予報の歴史

現在では1週間先の天気予報を知ることは当たり前となっています。
では、昔の人たちはどのようにして天気を予測していたのでしょうか。歴史を遡ってみましょう。

天気予報のはじまり

遡ること約150年前、日本初の気候測量所が開設されたことからはじまります。

  • 明治5年(1872年):北海道の函館に気候測量所が開設される
  • 明治8年(1875年):東京気象台が設置され、気象業務が開始される
  • 明治16年(1883年):初めて天気図が作成される
  • 明治17年(1884年):1日3回の全国天気予報の発表が開始される

明治時代からだったのですね。では、明治以前の人たちはどのように天気を予測していたと思いますか?

はるか昔の天気を予測する方法

明治時代よりはるか昔の人たちは、雲の様子や風の強さ、生き物の行動など、自然をよく観察して天気を予測していたそうです。
このことを「観天望気(かんてんぼうき)」といいます。

観天望気の例として、


おじいちゃん
おじいちゃん

朝焼けは雨、夕焼けは晴れになる前兆だよ。

おばあちゃん
おばあちゃん

ネコが顔を洗っているから雨が降るね。

おじいちゃん
おじいちゃん

ヒバリが高く飛んでいたからそろそろ晴れそうだ。


昔から伝わる天気のことわざのようなものだそうです。
中には科学的根拠のないものもありますが、生活の知恵として現代でも役立つことがあります。

最先端の天気予報

天気予報でもAIの導入が急速に進んでいます。色々なモデルがある中で、今回ご紹介したいのはGoogleが発表した「GenCast」という天気予報モデル。
GenCastの特徴として以下の2点があります。

  • 予測する方法が革新的:これまでのモデルは物理法則というもので計算していたのに対して、過去の膨大な気象データから異常気象を予測できます。
  • 複数の予測パターンを提示拡散モデルアンサンブル予報を組み合わせることで、複数の予測パターンを教えてくれます。

異常気象が多発している現代で、心強い味方となってくれそうな天気予報の技術です。
近い未来には事前に異常気象を予測して、かなり前倒しして避難指示が出せるようになっているかもしれません。

天気を表す美しい日本語

天気を表す日本語で美しいものが多くあるのをご存知でしょうか。今回は「晴れ」と「雨」を表す日本語をご紹介します。
日常でよく耳にするものから、初めて聞くものまで実にさまざまな名前が存在している。

晴れを表すもの

快晴
田舎の空
  • 快晴:雲がほとんどなく、気持ちよく晴れ渡ること
  • 晴天:雲が少なく、空が青く晴れ渡ること
  • 日本晴れ:一点の雲もない、非常に晴れ渡った空のこと
  • 五月晴れ:梅雨の合間の晴天のこと
  • 小春日和:初冬の頃の、春のような穏やかで暖かい天気のこと

雨を表すもの

傘に当たる雨
花の雨
  • 慈雨:人々や動植物にとって良い影響をもたらす、恵みの雨のこと
  • 甘露の雨:点から降る甘い露のような雨のこと
  • 花の雨:桜の花が咲く頃に降る雨のこと
  • 時雨:秋から冬にかけて、降ったりやんだりする雨のこと
  • 霧雨:霧のように細かい雨のこと

天気を表す言葉はこんな場面でも活躍

日々の会話だけではなく、実は天気にまつわる言葉はさまざまな場面で活用されています。
気持ちや状況を相手に伝えたいとき、天気に例えることで分かりやすく伝えることができます。具体的にどのような場面で活かされているのでしょうか。

ビジネスシーン

メールのやりとりや会社のホームページなど、ビジネスシーンで活躍している天気に例えた文章をご紹介します。

  • 五月雨式:「五月雨式のご連絡となり恐縮ですが~」
  • 雲行きが怪しい:「交渉の雲行きが怪しくなってきました」
  • 風通しがいい:「風通しのいい職場を目指しています」
  • 雷を落とす:「部長が会議で雷を落としました」

こうした表現を使うことで、相手との距離感をやわらげたり、会話の入り口をスムーズにしたりする効果が期待できます。

ドラマや映画などでの台詞

感情を繊細に表現したいドラマや映画などの作品では、天気の言葉がぴったりハマることがあります。
苦しかった過去、辿り着きたい未来などを空の様子に重ねることで、登場人物の心情がより深く伝わり、見る人の心にそっと響きます。
先日視聴していたドラマ「イグナイト-法の無法者-」10話でのとあるシーンです。
主人公である宇崎 凌とその母である宇崎 純子の二人の会話です。10話のあらすじはこちら

母

あのころはさ

毎日が嵐の中にいるみたいだったでしょう

凌

間違いないね…

母

轟さんのおかげで嵐は過ぎ去ったけど

快晴ってわけには、まだまだいかないよね

凌

(うなずく)

母

母さん、お父さんの無念を晴らしたい…

台詞の中で登場人物の心情やこうなってほしいという切実な思いが、天気に例えた言葉によって見事に表現されています。
あなたの好きな”天気にまつわる表現”は何でしょうか?


今回は天気にまつわる雑学について、さまざまな視点でご紹介しました。天気を表す言葉は暮らしにも仕事にも溶け込んでいる存在なのですね。
身近な天気の凄さや面白さ、私たち人間に与えている影響について、興味を持っていただけたら嬉しいです。

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